ayako

2019.11.02

1回目の訪問

サイコパスサウナ。
無駄を極限まで削ぎ落としたデザインや空間の作り。
エレベーターフロア。案内書きも曖昧でどこに行けばいいのかがわからない。とにかく情報量が少なく、四方に迫るブラウンの壁の無言の圧を感じる。不安が募る。

恐る恐る辿り着いたサウナのフロアは無人で、ただただ浴室にいるであろう人のシャワーの音のみが鳴り響く。殺人現場の後の掃除かのような刹那な音だ。。

緊張しながら、入室。薄暗い空間の中に温度別にシャワーが等間隔で設置されている。
「これはクローンの実験台か何かか....!?」
そう思わせても過言ではない謎の緑に光るボタンがそれぞれのシャワーにあった。
ポタポタとシャワー口から滴が溢れていたが、なんとも不気味である。

そんなサイコパス映画の世界観の中にポツンと存在する、温かな光を放つ部屋。そう、サ室である。

入室と同時に、部屋いっぱいに広がるミントの香りと心地よい高音が身体に触れ、目の前のサウナストーンとセルフロウリュの桶に心が踊る。その温かみに一瞬緊張と不安から解放され、安心感と安らぎを覚えるが、サウナストーンにアロマ水をかけ、砂時計をひっくり返すと同時に、昂ぶる興奮が体感温度と共に急上昇。ジュワーというロウリュの音と共に自分自身がサイコパスへと変貌していくかのような感触を得た。。

「熱い...もっと熱く...」
と、上段にのぼりつめ、熱を欲する。
無音のサ室の中で、ただただ己がサイコパス環境に適応していくのを実感する。

1回目サ室を出る頃には既にサイコパスと化した我は、迷わず15度のクローン実験風シャワーにズタズタと向かい、躊躇なく怪しい緑のボタンを押し、聖なる水を欲する。

「トボトボとしか水出ねえじゃねえか!!」
と若干キレつつも、限りある水を最大限漏れのないように浴びる。サイコパスに無駄は許されない。

そして、ひとしきり水を浴びた後、再びサ室にむかい、熱を欲し、サ室を退出し、水を欲する。そのシンプルな動きを永遠に繰り返し、こうして今日も1人ドシー恵比寿でサウナサイコパスが誕生し彼らは完全体へと近づいていくのであった。。。

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