絞り込み検索

地域

選択する

条件

選択する
黄金湯

[ 東京都 ]

明日は大雪が降るらしい。サウナだ。サウナに行きたい。仕事を切り上げ伝説の黄金湯へ直行した。

 18:30ごろだが、浴場内は賑わっていた。身体を洗い、まずは日替わりのミルクの湯でほっと一息。柔らかなお湯が心地よい。
 コンクリの洞窟を抜けサウナに入ると、ほのかな檜の香りとガツンとした熱が身体を纏う。これこれ、私が求めていたのはこの感覚だ。15分の砂時計はどちらも使用中。ならばと時間も忘れ、自分の心臓の音と血の流れる音だけに耳を澄ます。どくどくと脈打ち始めた限界のタイミングで部屋を出た。
 水風呂は刺すように冷たい。本当に冷たい。全身の毛穴がぎゅっと引き締まった。ぷかぷか。しばらくすると喉の奥がかーっと冷たくなる。吐く息が冷たくなったら身体を拭いて、お待ちかねのトトノイタイム。
 ととのい椅子に向かうまでのコンクリの床はもうとてつもなく冷たくて、足先を棘のよう刺した。ホースで椅子を洗い、ひやっと冷たい座面に腰を下ろす。ゆっくりとぐるぐる世界が回る。頭の中がまっさらにリセットされた。喉元の冷たい感覚は残ったまま、身体の熱が心地よく広がる。整った。ああ、生きててよかった。
 もう一周ととのい、世界一の幸せを噛み締め黄金湯を後にした。
 流石にととのい椅子もこの時期になると寒い。今日のサ飯は春が恋しいから太陽のトマト麺にしよう。とぼとぼと歩いた。身体の熱がまだ篭っていて、夜風が涼しい。ニンニクたっぷりの細麺でじゅるり。はあ、サウナの後の飯はなんでこんなにも旨いんだろう。
 春の風に吹かれて、お日様の中、ポカポカとここで整ったらサイコーだろうなと春が楽しみになってしまった。またくるよ、黄金湯。

太陽のトマト麺 錦糸町本店

太陽のチーズトマトラーメン

ニンニクがサウナ後に沁みる

続きを読む
16