【閉店】千代の湯

千代の湯よ、永遠に…三茶の千代の湯も大丈夫かい…コインランドリーは稼働中

週1ジムサウナ程度の友人からLINEがきた。
『男女でいける神奈川・千葉辺りのサウナ教えて』
わざわざ〝男女〟なんてまわりくどい言い方せんと素直にデートと言えばいいものを…
そんな事を思い返信しようとするが何故だろうディスプレイをタップする指の爪は全て割れ歯軋りのノイズと共にその目に映る光景はどれもこれも赤みがかっている、血の涙だ。
そんな極限状態の中においても過去に踏んだ2県のサウナ施設情報を週1のジムに授けてしんぜる優しいサウナ博士、IQ100兆億。
そして最後の一文には絶対行くべきスポッツとして中華資本で聳え立つ千葉県湯楽城を推薦しておいた。
ちなみにその湯楽城、もちろんボクは行ったことがないし推した理由も特にない。
そして今夜は行ったことのある銭湯〝千代の湯〟

#お千代
色んな意味で中野随一の銭湯がご近所にあるありがたみを感じながら共通入浴券を購入しそのままその一回券を提出し脱衣所へ、そこは案の定閑散としており早速の随一をお見舞いされた。

#天才に逆ギレ
カランに座り鏡を見る。
よし、今日も曇って何も見えん！と試しに鏡に水なんぞ引っ掛けてみる。
すぐ曇る→水かける→曇る→水→曇→水→曇→水…
絶対に使い方は違うがその時頭の中に浮かんだ言葉は『メビウスの輪』
気になり帰宅後ソレを調べてみると違うかどうかもわからないネット上の解説に咽び泣くIQ100兆億のサウナ博士、逆に一体全体何を言っているんだこのメビウス数学師とやらは。

#風呂
日替わりも炭酸も特にないので1番ボコボコしているところでただ揺れておりました。

#現代美術がうんたらかんたら
ここお千代にはアート作品がある、再訪した理由もソレを鑑賞する為だ。
【火災の原田】
前回も登場した極ぬるサ室に貼り出された注意書きの達筆が過ぎ〝火災の原因〟が〝火災の原田〟にしか見えないという目の錯覚を使い来場者を魅了するという現代アート。
若くして亡くなったバスキア然り世界各地でゲリラ展開するバンクシー然り2人の芸術家人生の原点は共に壁の落書き、その点においてコレはもう東京画廊で取り扱ってもいいレベルでは？…と感じられずにはいられない稀代の名画、ただし見ていても一向に汗はかかない、それでもここはサウナ室。

火災の原田はどういう思いで火災に至ったのだろう…
そして原田は火災に何を見たのだろう…
そんな原田の心境を胸に抱き制作時間30分の超大作を今宵この場に出展したいと思います。

For Fire HARADA
親愛なる火災の原田へ
since 2022.4.3

…

…いやマジ、なんコレ

ではでは

サウナについてゆっくり考え事がしたい、ならばゾッとするくらい人が少ない銭湯に行こうと中野をほっつき歩く。
今中野のサウナがキテいる！…ような気がする。
その代表格がメディアにもバンバン取り上げられる松本湯や何故か銭湯にプールがあるアクア東中野そして改装ホヤホヤジオフロント銭湯えごた湯などなどナイスな銭湯が盛り沢山の地域だ。
その一方このエリアには世にも珍しいサウナが現在2件ほど確認されている、本日はその内のひとつ〝千代の湯〟

#老化
なかなかの年季っぷりをみせる脱衣所は収納サイズの違う2種の脱衣ロッカーを有する。
今日は仕事帰りで荷物はパンパン長方形の大きなロッカーを使用させてもらう。
ももひきを脱ぐ時に片足がぐらつき己の体幹のなさを自覚する。
ちなみに自覚するだけで対策はしない、それが五十六クオリティ。

#諦めの達人
カランに座り鏡を見てみると曇って何も見えやしない。
これじゃ髭が剃れないよと鏡に水をひっかけるも一瞬ブサイク面がお目見えするだけで再び白く曇りだすという〝洗面所あるある〟が展開、こりゃいかんと早々に髭剃りを諦め据え置いてあったファンタオレンジの匂いがするボディシャンプーで身体をゴシゴシ洗った。

#考え事
シンプルな湯船に浸かり高い天井を見上げ気分が晴れる、やっぱり天井が高い銭湯は素敵だ。
閑散としたこの空間でサウナについての考え事。
『明日はサウナの日でどこへ行こう』
そう、コレについて事前に仕入れておいた情報を取りまとめようとここへやってきた。
ちなみに去年も過敏に反応したつもりだがどこへ行ったかは記憶の彼方、そんな今年の候補施設は以下の通り。
①タナカカツキタオルが貰えるかも！？阿保ほど熱かったサウナタワーのとこ
②期間中計7回の来訪でキャワワなmokuタオルが貰える2施設合同イベ初日のとこ
③真面目にゆらん攻略
…
……
結局決まらずただの長湯。

#珍サウナ
サウナイキタイにも登録されてるし実際サウナって書いてあるのでここはサウナだ。
一人暮らし用の電気ストーブみたいな熱源が２つ壁に固定されており熱源もしっかりある…やはりここはサウナだ。
一向に発汗する気配がない中手書きの注意事項に目をやると『火災の原因…』という文字が達筆が過ぎて『火災の原田…』に見えて仕方ない。
なんだよ火災の原田って…めっちゃ怖いじゃないか原田。
原田はアレかい？鬼滅の刃でいうとこの煉獄さんみたいな奴なのかい？
…とか生きてる上ではなんの必要もないことに時間を割いたそんな一応サウナ、そして長湯でかいた汗がみるみる引いてった世にも珍しい一応サウナ。

ではでは

ビル内の喫煙所みたいなサウナ
無料なので文句は言えない

中野駅南/新中野駅北 の駅から離れたエリアに位置する為か、穴場感の漂う侘び寂び銭湯。番台形式で男女に分かれたあとお会計。タオルは無料貸与もあり。脱衣所は充分な広さで、座れる台が豊富。ロッカー数も多く、それでいて非常に静かな湯治場。この静謐さに情を感じる。人淋しい冬場は尚沁みる。

この銭湯の象徴とも言える木桶を手に、まずは浴室奥にある椅子を取りに行く。カランの数も多く、全席シャワー有り。照明は暗めで、真ん中の列は陰っている。お湯はやや熱めかな？くらいの適温で人を選ばないと思われる。

そして低温サウナ。これは野方エリアの「大和湯」にも近いものがあった設置型。家庭用のヒーターよりもややぬるい程度の温めパワー。これは残念ながら発汗を得られる空間ではないのだが、休憩室としては機能する気がした。送風がくるスペースもあった。

これで銭湯お遍路2周目に突入。番台のお婆ちゃんの接客がとても素敵でした。またいつか。

高砂湯にいこうとしたらまさかの臨時休業！
ということで近くのこちらへ。

電気ストーブが天井についたサウナ？？？？？のようなものがありましたが、たぶん室温30度くらいだった気がします笑

でも、番台があったり、木桶があったりと風情のある銭湯でした。