【神の産湯】〜探偵ふたたび〜 ③
サ室は狭く文字通りのコの字型。
奥の窓際に座るも、奥行きがっ!
換気口無し、電気式対流ストーブは遠赤外線少ないのか、表面熱を感じる。
換気口が無いけど、湿度が高い浴室にドアがあるので、この狭さなら充分過ぎる加湿がある。
なので94℃でカラカラになるはずが、かなり湿気てて汗が出ます。
何の音もない窓際の空間。
個人宅のサウナのような落ち着きだ…
しかし、おしり探偵は見逃さなかった!
(このサ室、何か変だ…)
腰下板張り、上タイル仕上げの有りそうなサ室だけれど、この違和感はなんだ?
タイル貼り分け部のディテールがおかしい。
すぐ様、スノコの下を観察、そして、ストーブがある角を覗き込むと、あっ!
ズバッと参上!ズバッと解決、おしり探偵!
このサ室の謎は既に解いた!
バランスの取れた18℃の水風呂に浸かり、脱衣場の天井扇したに行くと、外気浴のようなランダムな風が上から降り注ぐ。
途中、常連と一緒の2セットは定員2名のツーマンセル。奥の人が「すいません」と出る時、四次元の膝に汗まみれのお尻がニュルルンと当たる…ピギャー!
このサ室は元々スチームサウナだったと推測される。壁の一部盛り上がったタイルの裏に熱湯配管があり、ストーブの台座周りにタイルで囲いがあるから間違いない。
また、床に目皿付きの排水溝があったので、これはスチームサウナの名残だ。
タイルと腰壁の取り合いがおかしかったのも、後からタイルを剥がしたからだと推理。
浴室内も浴槽と壁の取り合いから、改装工事で今の寝風呂や電気風呂が出来たのが見受けられます。
ズバリ、建築年代は昭和30年前半、改装工事時期は昭和57〜8年と見た。
しかも植田工務店くさい。
出る時、オヤジと話すと「ここは創業90年、建替たのは30年ごろかなぁ、改装?あぁ、2〜30年前かな。やったとこ?建てたのは小林工務店、改装は植田工務店や」
バッチリ当たった。
「植田が最初スチームや言うて、一年後か何かすぐ後に『時代はドライや』言うてまた改装したんや。温水は残ってるからいつでもスチームに戻せるでー」
サ室の謎は解かれ、オヤジと再訪を約束し、おしり探偵はまた次の謎に向かうべく去っていった…
〜おしまい〜
【神の産湯】〜探偵ふたたび〜 ②
まだ少し時間が早いのか、2人しか入ってない。
天井を見上げる。
これは実際の面積がわかりやすいからだ。
やはり小さめの浴室だけど、よく出来ている。
浴槽として、全てのスペックが揃っている。
キチンと積まれた椅子と洗面器を取り、身体をしっかり洗う。
ただ、ポンプのせいかシャワーがシャワーとして機能してないくらい弱い。
まぁ銭湯なので、洗面器に蛇口両押しで湯を作り被るが、こっちは調子がいい。
まずは電気風呂に。
小西の電浴、設定は弱いからじっくり入れます。
すぐ隣の気泡浴槽、仕切のパイプの幅がかなり狭い!入らない人もいるのでは?で、寝転ぶとステンレス枕にチラー水がしっかり流れていて頭寒足熱で寝転べるゾ。
仕切壁側を見ると鮮やかな緑で波しぶきが飛ぶ模様のタイル…
…昔あったよなぁ…もうこんなタイル、生産されてないからかなり貴重だ。
とはいえ、多分改装時に貼られたもの。
周囲のタイルとの差を見ながら、建築時期と、改装時期を推理する。
一旦脱衣場で休憩。
天井扇の下では常連さんがサウナ後の休憩をしている。
この天井扇、かなり年季が入っている。
大阪でも中々見ることが出来ないタイプの天井扇です。
その天井は市松で凹凸を付けたモダンな天井、これも改装工事時のものだろう。
脱衣場にはみ出したサ室の取り合い部、タイル、柱、壁、明らかに年代が違う。
面白い。
そろそろサ室に向かわせてもらおうと、kimo氏マットと四次元ハットを持って中に入ると
「狭っ!」
サ室のど真ん中に35センチ角の柱があり、これを取り囲むように「コの字」になっている。
面積にして1.75畳、1200幅のユニットバスと同じ面積と言えば分かるだろうか。
柱の分だけ奥行きが長いが、とにかく笑えるくらい狭い。
一番奥が比較的広いので、脱衣場が見渡せる窓際、奥行きの浅いベンチに座った。
〜つづく〜
歩いた距離 2km
男
- 94℃
【神の産湯】〜探偵ふたたび〜
雨降る朝からあっち、会社戻り夕方またこっち。
今日はもう、ここまでと玉造駅から歩いてやってきたのはここ「八阪湯」だ。
最近ランニングが出来てないので、ゴールにしようと思っていた八阪湯に、歩いて歩いてやって来た。
細い路地の奥、神社への参道。
その真隣りにある、非常に変わった立地だ。
屋号も隣の「八阪神社」から頂いているのだから、神の湯とも言えるかもしれません。
道向かいに大きなマンションが建設中。
新しい時代に新しい風景の中、古くから変わらなかった景色が融合していく…
それにしても古い外観だ。
入口の開け放ったドアの室礼が、昭和30〜40年位と見られる。
懐かしい、ただ懐かしいしか無い。
男女とも下駄箱は44番が取られてる。
帰りに見ても無かったので、欠番なのかな?
男女の入口がL字に配置された、これまた変わったレイアウトの戸を開けると、番台から仕切りが斜めに伸びて、途中折れて道側と並行になる。
そう、小さいのだ。
だからこう言った工夫が必要なのです。
そして、「あ!」
僕が子供の頃に入っていた、あの銭湯の風景がそこに広がっている…
番台のディテールまで、記憶の中にある幼少の頃のものだ。
お金を払い、今ではほぼ見なくなった、大型の天井扇が回る脱衣場で服を脱ぎながら観察。
サ室が脱衣場まではみ出し、ガラスで中が見える。
(随分古いくても、こいつは多分、改築で後付けだろう…)
と言う事は、元建物はもっと古い。
やはり推理は当たっていると思う…
服を脱ぎ、おしり丸出しに。
「サ室の謎をズバッと解決!ズバッと参上!おしり(丸出し)探偵!」
今日は銭湯の謎ごと解いていく。
浴室のドアを見ると中桟に緑の樹脂が嵌っている。
これも昭和40年代の代物だ。
そして、こじんまりした浴室へ入り見渡した…
〜つづく〜
女
- 122℃
昭和の風情がほんのりと残り、住宅街にある八阪神社。石造の鳥居を潜り抜けるとひっそりと隠れて現れる銭湯。懐かしい風景は幼少期に戻った感覚になる。会社近辺にあり気になってたので、ぼろりぴっといん。
暖簾をくぐると、男湯と女湯の入口に分かれており男湯へ。
番台のお婆さんに料金を支払うも番台の低さが気になる。マッパでタオル返却時は要注意。
脱衣所から、入口手前に有るサ室が見える。
既に先客1名。
さて浴場へ。もの凄くコンパクトで洗い場も12名分程。シャワーの威力は弱。
お風呂は主湯、超音波のジェット湯、寝風呂、電気風呂と熱くて良い。
身体を清めて湯で温もりサ室にキュイーンッ!
重い引き戸を開け眼鏡が曇り、良い湿度と思った瞬間。先に入ってた常連のおっちゃんが勢い良く向かって来る。
ビックリして扉を握っていた手を離してしまい、手の甲が扉に挟まり負傷…。
何事かと思ったら「先に出ますんで、奥どうぞ!」と。手が痛いがお言葉に甘えて…
ここは入り口右側に柱!?が有り、コの字型で
正面に2名座れる座面&ストーブ。
曲がった所に1名分スペースで、このスペースが
ガラス張りで脱衣所から丸見え。面白い。
奥に入って温度計は96℃。時計なし。
バスタオルを巻くルールだが、先程の方は巻いてない。床は濡れて居るが汗臭さは無く、逆に木の香りが薄らと…。何故だ!?
と、考えるのはどうでも良くなり、サウナストーブの左側、閉じ込められる様にじっくり蒸される。
ぼけぇ〜っしながら大発汗!
出て左側に有る水シャワーも冷たく1人用水風呂。
から、縁に座って休憩。いい。ひじょーにいい!!
それからもサ室に来る人は居なくて快適。
たまたまと思うが。
こんな銭湯があったんだ〜と、サウナイキタイを確認すると…
施設登録者が、風と共に異次元に行かれたあの方が…。流石ですね。
さっぱり後は、平日には珍しくランチ開拓も含め
ぶらりしてると新しそうなラーメン屋「塩楽」へ。
夜営業は本日からの様で人も居ない。
牡蠣中華そばを。夜営業は麺多めとの事で有難い。
ちょっと出費も多かったので、
¥楽支障来さぬ様にしなくちゃである。
男
- 96℃
- 18℃
- 2020.10.03 15:36 四次元(令和2年を以て停止)
- 2020.10.14 22:44 ゆめ
- 2021.03.23 21:11 ミーのカー
- 2021.05.06 00:41 サウじ