2022年10月31日最終営業日、殿上湯に続く個性派屋号銭湯のお別れに。
創業70余年、足立区の大六天湯さん。
北千住駅から荒川を越えるべくテクテク。
途中、荒川土手から綺麗な夕日と、なんと橋から富士山が望めて暫し足を止め眺めながら。いい所だなぁ。
約45分歩き到着。
白地に黒文字の看板が、力強い屋号にあまりにもお似合い。外側に「今日まで」的な告知は一切見当たらない。寡黙です。
マンション型ですが番台方式。
とても優しそうなご主人にご挨拶し、デジタルクーポンでお支払い&ゆっポくん七福神のスタンプ(左側だけ)&お遍路QRコードを頂きます。
「ハイコレ…今日最後だからね」と、ラベンダー湯タオル。今年のデザインではないものです。ああ…最終日に来たことでまた得してしまった。ほぼ告知無しなので、コレ目当てにというお客は皆無じゃないかしらん。トイレ前の廊下にも大量に残り、今日だけでは配りきれないのでは。無骨さにしんみり。
番台式でも脱衣所に目隠しがあったりと死角に救われることも多い昨今、そんな場所も見当たらずやや怯みます。
しかしここは銭湯。何を今更…と自分に言い聞かせ、観念してお医者様に身を預ける諦観の心境で平静を装いつつ。
ちなみに最終営業日は混むに違いないと遠慮する方も多いかと思いますが…
お別れ入浴が最終日になってしまうことが重なり毎度肩身狭く伺うも、実は寂しいことにそれほど混雑しないのです(女湯は)。
それに輪をかけて今日は混んでいません。
「今日は最後だから来た」と仰るご近所さん達。たまにしか来なくても、無くなると困る・淋しい・遠くなるねと口々に。
休止中のサウナをドア越しに覗く。
文京区の大黒湯さんとそっくりのスチームストーブに縦長の室内。
浴室の掃除は行き届きタイルピカピカ、カランの湯水の出具合もすこぶる良いときてる。
他の銭湯にハシゴするかギリギリまで悩みつつ、薬風呂が「生みかん湯&ぬる湯」なのを見て今日はここ一択!そう決めたらスッキリしちゃってもう長湯。
空いてるけどせめてワタクシが堪能させて頂きますと、みかん湯orジェット風呂→水シャワー→カラン休憩のループで2時間。
その間に壁一面の奈良の鹿や五重塔のドットタイル絵やらをほげ〜っと眺め尽くす。この絵柄は唯一無二?
こんないい香り〜の贅沢みかん湯なのに、やっぱりどこにも告知なくひっそり投入されているのみ。不器用ですから…と脳内健さんが囁く。
脱衣所でも少しゆっくりしてから、深々とお礼を述べて退店。
帰りはすっかり真っ暗クラな荒川土手を、今度は半月と星と夜景を眺めつつテクテク戻り北千住から地下鉄。
歩いた距離 7km
♨️足立区銭湯サウナ♨️★NEO★
竹の湯さんで大満足したはずが、なぜか気がついたら大六天湯さんの前に佇むわたくし。これが午前に打ったワクチンの副反応というやつでしょうか(笑)
情報も少ない辺鄙な場所にあるマニア心をくすぐる存在として前から気になっていた銭湯ですが、ついに初訪問です😊
殺風景なコンクリの館内で、無駄に高い更衣室の天井が逆の意味でそそります☹️
横一列、三種のお風呂があるやや寂れた浴室内も、目立った装飾は特にありませんが、立派なタイル絵があります。
サウナとか水風呂とかもはや「そんなのカンケーねぇ!」状態ですが、探検隊?としては一度は訪れたかった銭湯ですね🤡
歩いた距離 1.2km