東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園

今年の春頃、徳島に出張に行った時のお話。




徳島空港でレンタカーを借りて、訪問先までは約2時間半かかる。
そして、今回は専務も同行する事となった。




約3年前弱、外資から来た人で僕は専務とほぼ会話をした事がない。



ペーぺーの僕からすると、そんな雲の上の人なんぞ話すらした事が無かった。



つーか、来ないでほしい。ぶっちゃけ。
え？なんで？？誰？それ。





僕は心臓が半分口から出た状態で徳島空港で専務と合流した。
きっと専務も思ったことだろう。心臓出てるけど？って。




僕は飲食関係のバイヤーをしている。
この時も取引先の工場に向かうのが目的だった。



往復5時間の地獄を乗り切る為、何を聞かれても良いようひたすら勉強した。付け焼き刃だからなんだ、かかってこい。



徳島市内を走行中、後ろの席から専務が声をかけてきた。

さあ来い、担当のアイテムは全て網羅してきた。来い、目にもの見せてやる。






「岩渕君さ、徳島の政治、どう思う？」








徳島の…政治…？？






ど、どう思うって、おめぇ…




知らねえ。なーんも知らねえ。
知事の名前すら知らねぇし。え？徳島太郎？それとも徳島優子？誰？知らねえし何？





終わりの…始まり…




僕は重い口を開いて、必死に返した。


「いやーーーどうなんすかねぇ、へへ。専務はどう思います？」




「あれはねー知事と市長がねー。そこなんだよね。」





知事と…市長が…何？

そこなんだよね、ってどこなんだよ。




いやさ、なくない？
流石にコレはなくない？


算数のテストだと聞いてたら「やっぱ社会のテストにしまーす」って言ってるようなもんじゃん。


しかもさ、何？政治？徳島の？




知らねえし。もう好きにしてるって、知事も。
知らねえけど、知らねえけどさ、やってるって政治。
なんつうか必死にやってっから、どうせ。



だしさ、え？なんなの？不満あんの？徳島の政治に。

いいじゃん、やってんだからちゃんと。
きっとさ。




知らんけど。
いやなんも知らんけど。

いやね、もしかしたらね、あるかもよ？不満。
でもさ、何？わかんの？


もうなんなの。




まぁでも、今日のサウナは良かったっすね。