孫橋湯

〜熱い冬、年末サウナ納め2023〜⑩
京都三条、孫橋湯
うれしい京都銭湯価格490円、サウナ代込み。

脱衣所は、京都銭湯ならではの脱衣カゴ制度。
ロッカー前の混雑をさけるため、ベンチ横などにカゴを置いて、着衣・脱衣しよう。

サウナストーブ、これはきっと、日本シーズ線販売株式会社製だ！
昨日、滋賀の都湯-ZEZE-で見たサウナストーブと同形状。早速昨日教えてもらった知識が役に立った！

温度計は90℃を指す。
しっかり熱くて、いい汗かける。
1段ベンチで座面は狭め。あぐらは組めないかな。
グレーのバスタオルが敷かれている。
背面の背もたれ板は年季が入っているが、床や座面の板は張り替えられており好印象。

内装
化粧品メーカー、ノエビア風の絵の女性と、ピカソのキュビズムを掛け合わせたようなレディが描かれた丸いすりガラスによって電球の光を和らげる間接照明が独特。（描写がむずかしい）
壁面は正方形の石タイルで、そのうち3割くらいが蹄鉄やしずくのような形に彫らている。彫られた部分が翡翠色の釉薬によってつるんとしている。（描写がむずかしい）
縦に細長い窓からは脱衣室が見える。

水風呂は、年季で角がとれて丸くなったライオンの口からの掛け流し。
体感18~19℃ほど。やさしい冷たさで気持ちいい。
京都玉の湯のライオンを丸さレベル10とすると、レベル7くらいの丸み。冷水浴を優しいまなざしで見守ってくれる。

背中にジェットバス、同時に足にバイブラでちょっと贅沢な気分。
本日の健康薬用風呂は真っ赤なお湯で、ローズ&サンダルウッド

脱衣所の小さな書棚には大沢在昌「涙はふくな、凍るまで」と、漫画の遊戯王ゼアル5巻が3冊、6巻が2冊という、あまりにも謎すぎるラインナップ。

15時の開店直後は落ち着いていたが、15分ほどで一気に混み出した。
8分1セット
深湯、水風呂
ジェット、薬用健康風呂、水風呂
サクッと楽しむ。

〜〜〜〜〜〜

Living sauna by MONdayで貸切サウナを楽しみ、JR梅小路京都西から京都駅で乗り換え、東福寺駅へ。正直、MONdayから京都駅までは歩いたほうが早かった。京都駅では34番線から10番線まで雑踏越えてめっちゃ歩く。
そこから京阪電車に乗り換えて三条駅で降りる。

遠回りするもちょっと寄り道すれば知らない景色を楽しめるのも旅情。
梅小路では駅前にスケートリンクが広がっていて、すっ転びながらも笑い合っているさまが微笑ましい。

三条駅で降りて、腹が減ったので近くの篠田屋へ。
うどんやそばは売り切れのようで、デラックス丼をいただく。大きな海老天2つ、牛肉に半熟卵、お出汁つゆだくに舌鼓。
そこから歩いて孫橋湯へ。

篠田屋

デラックス丼

老舗のお味、いと旨し。850円

木曜19時半入店。とんでもない雨が降ったり止んだりのイカれた日。現場からお目当ての夕飯処道中絶妙な場所に銭湯発見。こりゃ行くでしょうよ。

そういやサウナあったっけ？と建物角曲がると看板にサウナの文字がデカデカと。男湯だけでは？と一瞬頭をよぎるがこの街の銭湯サウナはそんなに男女差なく、入れ替えも多分なく、そんなところも好きだ。下足札預けたりサウナでって告げたりする必要もなくただ450円払って入るだけ。大抵はね。

予めロッカーに脱衣籠が仕込まれているタイプ。錦湯さんによく似たクラシックな籠。ひょいと荷物収めてカランへ。なんとシャンリンボディソ備えあり！450円でサウナまであってシャンリンボディソまで…？アンタ優しさの塊やん。しかも資生堂謹製。頭が上がりません。

洗面器＆椅子は浴室内ストック、浴槽はセンターじゃなく壁沿い。関東スタイルなので東の人は戸惑わずに済むかもしれない。がやはり浴槽は深い。ずっぽりと。

サ室は狭小！3名入ったらみっちみちだし3人目の方がストーブ前すぎる。ここもまたフェルトいうか断熱材的なシートが座面に敷かれ、オールドストーンストーブ×煉瓦ゆえの京都銭湯あるあるなにおいがする。どうもコーヒーガラでにおいをマスキングするのが流行りのようだがこちらはそんな小細工なく。代わりに謎デザインの照明器具がある。1980年代に作られたのかなと思う、モガを模した女性像の奥から電球が光る。BGMはゴオゴオと音を立てるストーブの息遣い。

ムンムン熱くて長居できないサ室を飛び出る。無料だし黙浴とかルールもないし、適当にやってねのサ室はおもてなしの心となんといっても空いてるのでええわぁ、とシャワー浴びて水風呂。もちろん深い。ライオンはベージュの方。今日は癒し系のライオン氏と出会う日だ。好みなんだが、この人、顔がなめらかな曲線ゆえ水吐く口元がゆるい。隙しかないぼーっとした顔のゆるい口元からダバーと漏れる水のだらしなさ。

もちろん休憩はカラン前で。浴室は赤の他人だったり親子だったり、常時お二人体制。番台は女将さんだろうか。女性に交代し女湯をやさしく見守っている。何の仕掛けもないしフロント式なんてのもない。ただ暖簾で目隠ししたり創意工夫の番台式があたたかく保存されている。そんな京都のインフラ銭湯が好きです。

赤垣屋

鱧落とし、ひや

渋い雰囲気と確かなお味は変わらず。賑やかだし量もそこそこなのでひとりより人数いた方がなお良し