太子温泉

昭和と平成のちょうど間くらいで時間が止まっている。この古さを受容できない人もいるかもしれないが俺は好きだ。もちろんサウナも素晴らしいからだけれど。

靴箱とロッカーにはそれぞれ百円玉がいる。右の手のひらに握って歩いた。

歴史を重ねた空間だけが放つ独特な匂い、絨毯が敷いてある長くて薄暗い廊下、音の無いゲームコーナー。
あらゆる物事が子供の頃の記憶から飛び出てきたみたいだ。
脱衣所も浴場も思ったとおりに古くて味わいがある。

高い木立と庇に囲まれた露天風呂では潮の香りの湯気が立ち上がって木漏れ日の周りに虹を作っていた。こういうのは時代に関係なく美しいものだ。

#サウナ
ストーンが盛られた小さなストーブからは密度の高いしっかりとした熱。天井はわずか1.8メートル、3人がけの席が平行に2列。袋に入ったカサカサする何かが独特な匂いを放つ。5分の砂時計はどれも滞りなく時を数える。

年季の入った板壁には「チンコ」やら、その他とても口には出せない言葉が刻み込まれていて懐かしく思った。当たり前だけど「イデア」とか「尊厳」なんかは見つからなかった。

#水風呂
このためだけに来る価値がある。
脚先を浸けるだけで分かる冷たさと優しさ。真善美、すべてを兼ね備えた水だ。

岩の傾斜に背中を沿わせて横になる。清水が伝ってくる姿を眺める。30秒ほどで身体の末端が痺れてくる。
もっと入っていたいけれど俺はもう大人だから引き際を知っている。

#休憩スペース
内風呂のお湯を掻き分けた先の露天スペース。ふたり掛けのベンチが3つ。すぐ横に流れる小川の音を風呂の循環が覆い隠してしまう。

緑の葉っぱに湯気の白が重なり消えていくのを見ていた。
身体の端々に快楽の電気が流れるのを感じていた。
そして俺はまた、あの水を求めた。無くしてきた何かを埋め合わせるみたいに。

秘境感はあるけど環状道路からのアクセスも悪くない。時間を忘れてゆっくり静かにサウナを楽しみたい人にはオススメだ。

ととのい環境不全也...


実は何度か訪れた事がある

如何にもな外観...

古き良きと言えば　そうかもしれない...


券売機は利用停止していた...


昔は宿泊施設やレストランも営業していたが...

今は入浴のみ...


大浴場は大きな内湯にバイブラと打たせ湯

露天風呂もある


聖徳太子所縁の天然温泉♨️

水質は良き...


サウナは...

どう表現すればいいのか？

押入れ収納のようなイメージ？だろうか？

こぢんまりとしている

薄暗い感じと

この小ささが絶妙な塩梅...


ストーブにはサウナストーンが敷き詰められている


天井も低く...

熱い...

すごく良い...

良いけど...良いな...良い感じだ


水風呂...

溢れてますね...

かけ流しかな？


冷たくて...

気持ちいい...

これサウナとのセッティング最上級...


こんな山奥にとんでもない...


口から冷気が出始めたので...


外気浴へ


えっ...

そうか...

外気浴に向かうのに湯船を通り抜けなければならないのか...

これは...とんでも設計だな...


そして...

外気浴...

イスはたくさんあるが背もたれがない...

良い感じのイスが欲しい...

欲しいけどない...


あれば　とんでもないととのいを得られた筈だ...

残念...


ととのい環境不全也...


ただ　今のままでも　十分にととのいました

サウナ　→ 水風呂　→ 外気浴　♨︎3セット♨︎