ホテル クアビオ

95点
『ずっといたい』

　意のままのサ活を行える理想的なスペース。
　 草津の湯・自然を通じた伝統的湯治に、サ活＆食活・館内環境面での創意工夫が和魂洋才のベストミックス。

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　標高1,200メートルに位置する草津温泉のなかでも、目の前が傾斜した国有林の高台に立地しており、2,000坪の敷地を保有しながら客室数は11室に限定、お1人様が過半を占めていることもあって、プライベート感に溢れている。
　ほぼ貸切状態で充実のサ活を行える点でクアビオは傑出している。

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　サウナは１つ。
　森のサウナを妖艶にし、座面を広げ、美しい景観を楽しめるようガラス扉にしたイメージ。セルフロウリュし放題のため、コンディションに応じた追い込みを自在に行える。
　
　水風呂は１人用で深め、季節を問わず冷たく良質。
　蛇口を捻れば夏季でも10度程度の水が放流する。少し手を伸ばせば届くところにある木々の風香を味わいながら、冷却を存分に楽しめる。

　水風呂の後は外気浴。
完全開放されたガラス戸の先にあるデッキ（縁側）かストーンで横になれる。
高地ならではの香り漂う新鮮な空気、森とその先に浮かぶ浅間山や雲海・空、野鳥のさえずり、などが五感を心地良く刺激し、日中は清々しく、夜間は官能的に自然と一体化した多幸感に包まれていく。
　アメニティ使い放題、バスローブもある。適宜活用することで、楽しさも増す。　
　
草津温泉万代鉱源泉100%かけ流しの半露天にあるメイン浴槽と寝湯、或いは内湯の笹湯を上記サイクルに贅沢に織り交ぜられる。
　酸性湯特有の感触を味わえると同時に、香りは強くないため木々の香りを邪魔しない。流れ込む音も控え目なため、聴覚から自然を感じることも阻害しない。

　こちらに伺う前日に実家の愛犬が亡くなり、「ずっと一緒にいたい」など叶わぬことと頭では理解しつつもツラかったが、クアビオで癒されるうちに、こちらでの体験を一つの楔として、愛犬と過ごした日々は自分の記憶に「ずっといてくれる」はずだ、と思えた。

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　サ活環境以外もホスピタリィに溢れているし、食事も今回オーダーしたフレンチマクロビコースは食欲も満たされ、事前オーダーにより肉も食べられ、アルコールも注文でき、どれも美味しかった。
　今回、今年もっともあまみが出たのは、食事やその他環境整備の効果も相まってなのかも知れないなどと思った。
　
そして、居心地の良さとライフイベントの偶然とから、「ここにずっといられたら良いのに」などという思いを、自分らしくなくも、持った。

クアビオ、お勧めします。

ゆったりとした時間が流れる場所、やっと来れました。

師走の皆さんお忙しい中、連続休暇を取得した私は、東京駅から湯めぐり号バスで4時間、草津の地に降り立ちました。

バスターミナルから湯畑へお散歩、軽く昼食をいただきまた待合室へ戻ってホテルの送迎を待ちました。
直線距離だと湯畑から約10分ですが、勾配が強いため歩くと結構大変とのホテルの方談。

ファスティングで有名なこちらのホテルですが、お腹が空いてしまうのでフレンチマクロビオテックの食事付きプランで予約。
全11室ととっても小さなホテルで1ベットの部屋は2部屋しかないのですぐ予約でいっぱいになってしまうそう。
私は1人旅なのに申し訳ないのですが、2ベットルームの部屋を予約しました。

フロントでルームシューズに履き替えて、ホテルの方が館内を案内して下さいました。
入ってすぐに開放的なラウンジ。
館内にはフィットネスルームもあり、自由に使えるとのこと。ヨガマットやストレッチポール＆ボールが備え付けでありました。
小さなライブラリーの本は部屋で読んでもOKとのこと。
お部屋は、人が出入り不可の原生林に面しているので安心です。
夜には星も綺麗なのでは？

アロマディフューザーの香りはティーツリー＆グレープフルーツをchoice。ウェルカムドリンクにオーガニックハーブティーをいただき、浴室のOPEN時間まで館内着に着替えてゆったりと過ごしました。

15時過ぎ、浴室へ向かいました。
浴室は写真撮影NGなのでお見せする事が出来ないのですが、圧巻の光景。
湯船の向こうは窓がなく浅間山と空と木々がまるで絵画の様。
穏やかでゆったりとした時間が流れる素敵な浴室。広い縁側も有りました。

サウナは明るく、ドアの向こうに浅間山が見えるフィンランド式サウナ。
温度は低めですが、湿度のバランスを調整出来るので汗をたっぷりかける上にゆったりと寛げるサウナ室でした。

最初、クリスマスソングがうっすらと聴こえていたのですが途中から無音に。
温泉が湯船に流れ込む水音と、ロウリュした時に石が鳴く音だけがBGM。

水風呂は小さいけれどしっかり深め。
バスタオルを巻いて縁側に横たわり、流れる雲を見つめながらととのいました。
本当に優雅で贅沢な時間…
3セットで満足して、部屋に戻ってのんびり。
ちょっと肌寒かったので毛布をいただきました。

そうこうしていると夕飯の時間、量はそんなに多く有りませんが身体に良いものを食べてる、そんな感じの食事でした。
デザートのソルベがとっても美味しかったです。

また自分へのご褒美に伺いたいです。

豆腐のティラミス、フランボワーズソルベを添えて

ソルベがとっても美味しかったです。有機コーヒー(ノンカフェイン)がよく合いました。

サウナ巡り50施設目。
私がいまサウナに欲しいと思うものは全部、ここにあった気がする。

サウナにハマる以前から、ファスティングに興味あり、クアビオは候補の一つだった。
サウナにハマったことで初断食の場に決定。予約はずーーっと埋まっていて、2ヶ月以上待ち、遂に来た、草津。2泊3日。

標高1200m、湯畑の喧騒とは完全に切り離された立地。11部屋しかない。混雑とかドラクエとか、そういうのは別世界の話だ。

浴場、常に貸し切り状態。微かな音楽と水音だけの静寂。サ室84℃。早速ロウリュ。1杯ずつ、自分の理想の熱さを、ゆっくりと探る。出来上がったら3段目に寝っ転がる。はおああぁー…何これ…気持ちいいい…サ室前方は大きなガラス戸で、浅間山が見える。これ以上のサ室は、ないよ…

次は深々とした水風呂。入った瞬間息が塞がる。間違いなく6℃以下！ふらっふら。強制的に無になる。

外気浴はウッドデッキに寝転ぶ。何の遮るものもなく、開けた視界。遠くに浅間山。絶景。静寂と優しい風だけの空間。気温-3℃。呼吸が気持ちいい。

ドリンクの夕食後、夜サウナ。キンッキンの空気にキラッキラの星空がメリーゴーランド。

2日目。寝起き非常に良し。朝ドリンク食後、午前サウナ。これが、ほんっとーに良かった。超晴天で日差し全開。-3℃？いやいやあったけえ〜〜！！無限に外気浴できるは…でも吸い込む空気はシャキッッッッとして。

午後になると大分空腹感が出てきた。湯畑周辺、あまりに誘惑がきつい。「できたて」の四文字に感じる殺意。温泉玉子は視界からシャットアウトした。我慢も極まり、夕食の梅干しで昇天。美味ェーーッ。梅うめえ。偏差値1の駄洒落が脳内でエコーする男がハアハア言いながら梅を齧る。

夜は雑念を取り払うべく、修行的ロウリュ。星空外気は何回やっても、いい。激寒なのでバスタオルにくるまって過ごした。

最終日。久しぶりの固形食に脳天を貫かれ、既にキマッちゃった足でサウナイン。
入りロウリュ5杯、中盤3杯、仕上2杯。完成したレシピで磐石のサウナ。
鬼水風呂。雲ひとつない、氷点下のあったか絶景外気浴。この時間帯は、やはり神。

浅間山を脳裏に焼き付け、バッコリ凹んだ腹見てニヤニヤして、チェックアウト。心と体が漂白された3日間。お世話になりました。

その後は湯巡り&念願の温玉。まじで白目剥くほど美味かった。取り憑かれたように温玉と梅系のお土産を買いまくり。

次は夏に来てみたい。ファスティングは……どうしようかな。