阿蘇白水温泉瑠璃

九州育ちゆえね
山と言えば阿蘇
高原と言えば阿蘇
ペンションと言えば阿蘇
ジャージー牛乳のソフトクリームと言えば
阿蘇、阿蘇、阿蘇
断然阿蘇

幼少の砌から
登山も、山リゾートも何もかも
私にとって、山と言えば阿蘇だった

その阿蘇が悲しい事になった
2016年4月の熊本地震にて
阿蘇大橋は崩落、南阿蘇鉄道は不通に
その他諸々
私が胸躍らせたあの阿蘇は、それ以降長らく
復旧期間と言う名の幕間に入った

それが先日7/15、絶景の中を走る南阿蘇鉄道全面復旧とのニュース
2021年3月に新阿蘇大橋開通の際にも、やっとか…と嬉しかったが、レールまで復旧とあり、阿蘇が更に盛り上がりを取り戻す事必至
そんな訳で南阿蘇に、ワニ子立つ

サウナ前、実は裏本命の、一度も行った事のなかった白川水源に立ち寄った
九州も名水多き地だが、ここ熊本はまた格別
何しろ水道水がミネラルウォーターなのだ
その水を支える白川の源
今まで私が見てきた透明とは、一体何だったのであろう…そう思わせられるような、真の透明…
白川水源、一度は行く価値あり

そしてその白川水源から1番近い水風呂を持つサウナに行きたい…そう思ってきたのが此処、瑠璃であった

温泉は、こもれび等で馴染み深いナトリウム炭酸水素塩泉
サウナ、水風呂は、浴室を出てすぐの別室にある

ドライサウナは定員7~8名か
L字型2段で、Lと言う字の長い辺部分にのみ2段目が存在する
そして議長席の様に一席だけ、ストーブの横の離れた場所に座面が
ストーブはストーン式だがロウリュウはせぬ様に注意書きあり
92℃を指す室温系とテレビあり
入口にあったビート板のサウナマットを持ち中へ

仄暗く、湿度と熱のバランスが非常によい
座るとすぐに汗が吹き出す
こういう比較的古いサウナで、時々驚く程素晴らしいセッティングのところがあるが、こちらもその一つ

出たらすぐそこが水風呂
膝丈、女性なら定員2名の掛け流し
こちらも先程の白川水源を思わせる透明度
入るとひんやりと冷たい
キンキンと言う表現が当てはまらない冷たさ
そう、まさにレトロでひんやりとした感触
伊坂Co.水温計では15℃
しばらく放心…次の方がいらっしゃり、ハッ我に返る
そう、水風呂の中で一瞬トんでいたのだろう

上がって外のベンチに寝る
姿は見えぬが蝉が大勢
そのセミのカノンに時折聞いたことのない鳥の鳴き声

ノスタルジックなひと時に、いつかの夏休みを思い出した

南阿蘇の旅は、まるでタイムトラベル
絵日記が書きたくなる夏

また来年も来よう