連続11日間に渡る庭造りが終わった。英単語の“exhausted”の意味は頭も体も忘れることは無いだろう。
この丹後半島とも暫しの別れ、となれば今回の立役者であるたんたん温泉福寿の湯へ挨拶に行くのは明日が仕事なくらい当然のことである。
地元のスーパー「ジョイクックおくだ」で海鮮を買い込むと最早思い残すことはなくサウナを楽しめる。
サ活を始めたのは19時半を回ったあたりで閉店は21時。この1時間半は得難い至福の時だ。
タオルを頭に掛ける。常連客が地元のお勧め店の話をしているのでどうしても聞き耳を立ててしまう。次に来るとき、機会があればお世話になろうと記憶を熱から守る。
外気浴スペースで滴が当たるのを肌で感じる。思えば──今日は昼から雨の予報であったが、荷物を積み込む最後の時まで雨は降らなかった。この日程の実に半分が雨であり大いに悩まされたものだが、最後の最後でこの地が憐憫の情を垂れ流してくれたのではないだろうか。そう思えるほどタイミングの良いものだった。
サウナに戻ると常連客がまだ情報を垂れ流していた。
このサ活が終わればまた暫くの間空くことになる。そう思うと足取りが重くなるが、時間と雨足が許してはくれない。後ろ向きになる私を次の仕事へと促すのだ。
ままならないものだね。その独り言だけこの地に置いていこう。
夜の縦貫高速道に乗り、今はこうしてサービスエリアでサ活を書いている。
ここで作った庭の写真を載せておこうと思う。ご縁があれば掴みたいのが初代の性だ。
このサウナイキタイで営業をする輩もそうはいないだろうから。
庭造りは第4コーナーを曲がった。明日が日程の半分が雨であり、セメン(セメント、コンクリートを使う作業のこと)をするには最悪の日々の〆切だ。明日もなんと昼から雨。
丹後半島の桜花は自然と私との熾烈なデッドヒートの中に、消える!!
それならばと車を走らせる先はもちろんたんたん温泉福寿の湯。行く途中も雨が降り頻り、なんと霧まで出るという状況だ。なるほど勝負はもう始まっているのだ。今日の男湯は高龍の湯。向かって右側である。身体を清めていると常連のお二方が声を掛けてくれる。雨だからなのかいつもより退散が早い。サ室も人は疎らで、独りになることしばしばである。
外気浴をしているときも霧雨が辺り一面を覆い、まるでたんたん温泉を隠しているようだ。
20時を回ると人気はさらに少なくなる、というか私しか居なくなった。サ室で唯一人、明日の作業について考えていた。テレビは誰かの何かのドキュメンタリーのようなものを映していた気がするが、私の耳にまともな音として聴こえるのはサウナストーブの弾ける音だけだった。
月すら隠れて20時半。丸太のベンチに腰掛けて身体の状態を確かめる。11日間の工程を為し得るのもここたんたん温泉があってこそだ。明日の作業がつつがなく終わるように自身の手入れをする。
サウナ、水風呂、外気浴スペース、露天風呂、そして内湯とお一人様一周旅行を終えた頃にはそろそろ閉店のお時間だ。さんざ悩まされてきた雨であったが、こんな僥倖があるなら、そんなに悪いものではないのかもしれない。
それともこれは、嵐の前の静けさなのだろうか。
庭造りは中盤に差し掛かり、今日は仕事上がりに材料をを取りに戻らなければならない。となれば地元のスーパーで寿司やあら汁を買い込み道端で食べる。一度も冷凍されてない、素晴らしい鮮度だ。なんでも店長が釣ったものが並んでいるのだとか。職人の手ではないので鱗がついていることがあるがそれも魅力のうちだ。口許についていた鱗を払うと、風に舞う花びらにまぎれて消えた。
早く帰りたい気持ちもあるが、風がたんたん温泉へ向いているから行かない手はない。というか車を停めているこの道自体たんたん温泉へ続いている。
日替わり湯は向かって左側、石組水風呂の方だ。サウナへ入り、常連客に挨拶をする。そのくらいには出入りしているのである。
話題は阪神や、メジャーへ行った某投手、そして選挙結果についてだ。本来私はあまり人と関わろうとしない性質だが、たんたん温泉と福寿の水が思想を裏返すのだ。それがまた心地よく、それは故郷を持たぬ身の人間こそ強く感じられるものだった。
2セット目はタイミングの関係で私ひとりのサウナである。この時間帯は常連客が多く、またその常連があまり外気浴をしないので、非常に珍しい光景だ。これから2時間半駆けなければならない私に、豊岡の地が話のネタをくれたのだ。だからこそ、今こうして睡眠時間を削っているのである。
常連客と脱衣場で別れ、外に出る頃には暗くなっていた。電灯のない道を、故郷でもない場所に向けて走り去る。
前進する動きが鈍いように感じたのは、向かい風だったからだろうか。
ここ数日丹後半島で庭造りをしている。
昨日は雨だった。気象予報士は的を外し今日も雨である。失敗しても飯が食えるとはまこと良いご身分だ。石を並べるために掘ったスペースは泥沼と化し、土を締め固める作業はできるわけもない。そして狙ったかのように重要な作業のときばかり強く降るのだ。
このような心のささくれ立ちはたんたん温泉福寿の湯でサ活をすることでのみ癒される。
豊岡へ続く道を走ると花の時季の終わりが観てとれる。トンネルを抜けた先にある気温計は7℃と光っていた。
土曜日であるから人は多く、サウナは満員だ。まだ早い時間帯なので常連客はまだ登板していない。まずは軽く流して天然水の水風呂に挨拶をしよう。水を頭からかけて汗を流すときに心臓が悲鳴を上げたので浸かりはしなかった。不整脈という症状が認知されていない時代には、これはいわゆる「ときめき」と感じていたに違いない。こんな外気温だ。春という単語に騙されてはいけない。
次にサウナに入る頃には福寿の湯のスタメンが集合していた。ベテラン(常連)勢で固めたいぶし銀の骨太球団だ。世代交代には失敗しつつあるが。野球中継がないので、皆テレビそっちのけで加齢の話をしている。
サ活を終え、露天風呂に浮かぶ。見上げると露天風呂の屋根、そして仕事中さんざ私を悩ませた雲が遠くに見える。そのうち暑くなって縁石に腰をかけて休憩する。そんなことをしていると1人、入ってきた。遠くに腰かけるが、すぐに私の近くまで来て腰を下ろす。
おいおい、こんなところでボーイ・ミーツ・ボーイってか。仕事で来てんだぜオイ──と肩をすくめる。縁石から降りて湯に浸かると、先ほどまで男がいた水面が跳ねているのが見えた。その正体は日中私を悩ませた雨であり、男はそれから逃げてきたわけだ。やれやれ、こんなところまで追ってくるなんて私が好き過ぎるというわけだ。ボーイ・ミーツ・ネイチャーならそう悪いものではない、そう思えるほど精神が回復するくらいには、ここでのサ活は効果的だ。
カニ活からの帰路、シルク温泉さんに…いや、今日は新規開拓‼️たんたん温泉 福寿の湯さんに決め‼️
結構な田舎道を進んで行きこの道であってるんかいな?と疑いつつも到着😀
周りは山、山、山⛰ ワテの好きな田舎道温泉どストライク♨️
入浴料700円と良心的。うーん、ウッド調で温かみのある動線…良き良き。
今日はかなり暑かったんでぬるめのシャワーで清めから。温泉はラジウム泉で有馬の銀泉をイメージしていただければと。ただこちらの方がまろやかさを感じるような。
ワテはラジウム泉にはちと思い入れがあり、温泉の中でもありがたみを非常に感じるものの上位にあると言える。ラジウムなのでごく微量な放射能か含有されており、入浴する事で皮膚や呼吸から吸収して軽い被爆を起こさせ新陳代謝を活性化させるいわゆるホルミシス効果が特徴なのがありがたみを一層高めていると言えよう。
内湯はややぬるめ、露天は熱めでした。あー、ありがたいありがたい\(//∇//)\
さて、サウナ。2段雛壇で最大6名定員ってとこでしょうか。温度は90℃超えのグッドコンディション👍熱源は観察できませなんだ。小さなTVがあって見上げるスタイル。大きめのガラス張りから眺める山々の風景にうっとり…田舎サウナ最高🥹
水風呂は小さめ。お一人様用と思っていただければと。恐らくラジウム泉ではないかと。温度は…ち、ちめてー‼️足先が痛く感じるのでシングル近いのでは。温度計ないのも味わい深い。長く入ると腹に来そうなのでサッと水通しして外気浴。アダムスチェアっぽい整い椅子二脚とウッドベンチ二脚だったかしら。今日はほんと暑いくらいだったので外気浴日和…しかし花粉症真っ只中のワテにはツライ💦
今回も帰路道中につき時間かあまりなく長居できず2セットのみ。とは言え新規開拓できたし良い湯やったし満足満足。
今度はツーリングでお邪魔したいなー。シルクさんとハシゴでもいいなぁ。
ありがとうございました😊
また寄らせていただきます‼️
今年初です。何年振りかの訪問。
こじんまりしておりキャパシティはありませんが、脱衣所の時点で木が香るいい雰囲気…
サウナ×12分
水風呂20秒
休憩1分
3セット実施。
サウナは2段編成で、定員は6人ぐらいの小箱です。2段目に座って4分、じんわり汗が出てくるぐらいの控えめ温度です。温度計は90℃ほどを差していました。1段目は、個人差もあるかと思いますが永遠に汗が出ませんでした…
水風呂はキンキンです!太ももぐらいまでの水深もあり良し!サ室を出てすぐにあることも良し!
ここまではまあ山奥の落ち着いた雰囲気や景色を楽しみつつサ活していたのですが。。。
地元のおじさんお爺さんたちが大声で会話し続けたり、隙間に入り込んできたり、無意識の動作で汗を何度も飛ばされたり(´-`
サウナ入り口や内部にも注意書きがありましたがフル無視です。
広々とした室内ならまだマシだったかもしれません。
耐えられないのでもやもやしながら退散しました。
ただ、施設としては非常に良いと思います。
温泉だけでなく食事にも力を入れているようです。
それだけに今日は残念でした。
男
- 90℃
- 12℃
男
- 86℃
男
- 88℃
世間ではお盆休みの時期だが、先祖は供養される覚えはないと私を仕事に駆り出した。丹後は久美浜で庭仕事、となればたんたん温泉にくるのは私の切った木々のように自然なことである。
浴場へ入るとどうしたことだろう、子供連れの大にぎわいだ。
平日のはずだが……首をかしげながらサウナへ避難する。テレビは阪神対中日を流しており、そこを観客席と言わんばかりに常連客が並んでいた。常連がこぞって阪神を応援する。その瞳に宿るのは但馬の漁火か、どうやら不漁が続きそうだ。
外気浴をしていると──露天には天然水の出る蛇口があるのだが──常連客がものすごい勢いで浴びるように水を、降らせながら飲んでいる。体型と性別さえ気にしなければ福寿の水で戯れる妖精である。亜麻色の髪の乙女でも脳内で流しておこう。
日が沈み、空の色はいよいよ黄色から青のグラデーションを呈してきた。
私の持っているネックレスをふと思い出した。もちろん家に置いてきたが、遠くに来ている今でもそれは家路への道しるべだ。ブラックラブラドライトと同色の空を露天風呂のみなもに浮かべよう。丁度よく独り占めできるぞと急いで浸かると、黒松の針のような葉に、それこそ無数に撃ち抜かれた両腕が悲鳴をあげた。しかしそれも一時でありやがて湯とまじわり溶けていった。
静かな露天に滝組みがあり、ぴしゃんと音がして、熱い川水が駆け落ちる。湖面にうつる宝石がその輝きを隠すまで、ずっと見ていた。
車を走らせ北近畿のサウナを見つける旅へ。
イキタイで調べる中、発見したこちらへ。
山を切り抜け、車を進めると山の中腹にぽつんと鎮座するこちらに出会う。
受付でタオルや歯ブラシ(ケース付きで今後も使えるやつ、ありがたい)
を購入する。
受付横で貴重品を預けて、浴室へ。
廊下にある、おもしろ川柳の張り紙がくすっと笑える。
さて、浴室。
洗い場で身体を清めて、浴槽で湯を楽しんでから、
外にある、サウナ小屋(この表現が合致する建屋)へ。
外扉と中にもうひとつ扉があって、断熱効果を狙ってる。
おそらく秋冬の寒くなった時の、熱が逃げないように工夫されているのか?
サウナ室は、カラカラだが座面が木材だからか、割と居心地がいい。
窓からの風景が新緑で季節柄、目に優しい気持ちになる。
水風呂。
福寿の水、と書かれている。
どぶんと身を投じると、割かし入りやすい。
11℃とあるが、おそらくそこまでではない。
16~18℃程度だろうか。
2セット終えたときに、スタッフさんがおられて、水風呂のことを聞く。
「ちょうど上のトンネルを掘ったときの伏流水をここに引いている」
「そのままの水だから温度は変わりやすいんです」
「冬とかは、本当に冷たくなるんですよ」
とのこと。
外気浴の視界が天気が良すぎて、
空の青と木々の緑しか見えん、肌には風と太陽の光。
自然と合一になる体験をして、ととのいました。
サウナ:10分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:8分 × 3
合計:3セット
一言:
近くのやまびこ温泉に後ろ髪をひかれつつも、後の予定があったのでまた今度!
男
- 92℃
- 16℃
男
- 90℃
- 11℃
ドライサウナ10分×4
水風呂1分×4
外気浴好きなだけ
さて、やまびこさんを出た後、せっかくここまで来たのだからと目指すはたんたん温泉。
こちら初訪問です。
ホームページにて私の大好きなラジウム泉とのことでとっても楽しみです。
到着してびっくり。
まるで民家のように小さな外観。
一瞬怯むも意を決して入場します。
奧に広い造りとなっていて廊下には川柳やご近所の景色の写真が飾られています。
浴室の扉を開けると意外とモダンな造り。
やや暗めの内湯と開放的な露天風呂、そしてサウナ小屋と水風呂。
あまりラジウム感は感じませんがそれでも優しいお湯を堪能し、サウナへ。
こちらも二重扉となっており、またガラスばりで露天と山々を眺めながらたっぷり汗をかけます。
サ室自体は小さく4人定員の二段。
迷わず上段に座ります。
さっきやまびこさんで出来上がっているため汗も絶好調。
思う存分に汗を放出し、水風呂へ。
おぉっ?!こりゃまた冷たい!
さっきやまびこさんで冷たい水風呂を堪能したがさらに冷たい!
推定13度。
この温度から私の末梢はビリビリ来るようです。
もう水風呂出た瞬間からととのい始め、フラフラしながらベンチへ移動。
誰も使用しておらず寝転ばせていただきます。
この快感たまりません。
もう言葉にしなくていいですか。
私にはこれを表現する語彙力はありません。
しいて言うなれば、無。
これを書きながらも思い出すだけで無。
しかし4セット目でついに私のお腹が「ぐー」と鳴りました。
ご一緒してたご婦人2人がチラッと私を見ます。
そうだ私、そういえば昨日の夜食べてから水分しか摂ってへん…。
お腹すいた。
それに気がついてしまった私は空腹に涙が流れます。
人間ってお腹すいたら泣くんだな。
帰り道、コンビニでがっつり豚丼とデザートにシュークリームまで頬張ります。
おいしい…。
お腹も心も満たされ、幸せを感じ、私生きてる!と実感しながら帰路に着くのでした。
またひとつ、素晴らしい施設を見つけてしまいました。
今日もありがとうございます!!
女
- 90℃
- 13℃
男
- 89℃
- 17℃
刺さった剪定鋏は大臀筋までに達し、長らくサウナ選手として療養を余儀無くされた私は盆の手入れをしに丹後半島へ。サウナの復帰戦として、治療が終わっても他のサウナには行かなかった。
鋼の意志である。
復帰を歓迎するかのように、通路向かって右側の湯が男湯となっている。本球団はここをホームとする。日によって同じ場所なのにホームとアウェーが入れ替わる、珍しい球団だ。
入場すると既に洗面台が満塁であり、掛け湯をすると同時にサウナへ飛び込む。このとき天然水の水風呂に一礼を忘れないセーフティー・スクイズを決める。
サウナ内のテレビは甲子園の終盤を映している。2ー1の手に汗握る展開はサウナの熱を押し上げる。復帰戦で本調子ではない私には、過分な栄誉ではなかろうか!
試合終了とともに退出する。水風呂の中で掬ったそれは、球児たちの涙に他ならない。
さてサ活も3回表、心臓が弱い私にはまさにクライマックスである。
テレビを見ると、まだ甲子園が映っている。最後の一礼だろうか......?と首をかしげていると、なんと今から試合開始だということが言葉なしで解るように高校球児達が相手に向かい突進、一礼をする!
甲子園、ナイター突入の瞬間だった。
身に余る光栄......!汗と涙が交錯する復帰戦。球児達に感謝しかない。
素晴らしい勢いの中、3塁打により先制点のチャンス。いいぞ、その熱で私を押し出してくれ!
球児は打つ。その矢のような打球と同じスピードで、球児はホームベースへ、私は水風呂へ飛び込んだ。
サ活を終えて露天風呂をたゆたうと、天然水の出る蛇口が目に入る。入る水、飲む水が天然水なら、降る水すら天然水だ。全ての水にありがとう。
たんたん温泉でのサ活復帰戦は礼に始まり、礼に終わる。大切なことを球児に思い出させてもらえた。
今年の夏はまだ終わりそうにない。