電気湯

木造住宅やら新しいマンションが犇めく墨田区京島
明治通りの近く

築50年程のRC造の建物の一階に電気湯があった
近くの施設で機器の修繕を終えた僕はどうしても銭湯に行くムキー!ってなったのだ

料金を支払い脱衣場へ
とても高い天井はRCならではの大胆な表現だった
開放感などではなく、空間そのものが広い
内湯には熱めの浴槽があった。ゆるやかなバイブラが効いててポカポカする

サウナ室へ

二段のベンチと腰壁はヒバで作られ、天井はソーラトン、壁面はネオエックスタイルのシンプルな造りだった

新島物産の抗火石は今となっては希少になってる。多孔質の感触が僕は好きです。ガスストーブの熱量は充分にこの室内を熱していた

空いてたからか、同席した親父さんが世間話をしてくれた。酒場の酔っ払いの話は信用しないのだが、サウナでの話は信用に値する

たまたま僕の今日の仕事先の常連さんだったらしい
偶然なのか、必然か
何だか色々聞けて良かった

大先輩は初対面の僕に自身の経験を交え分かりやすく活きる話をしてくれた

ガスストーブの遠赤外線を躱し、下段でまったりしていたところだったんだけど。まさか心にロウリュされるだなんて

とっても良い話だった

少しペースが乱れてしまい汗は大変なことになり、隣の水風呂へジャポンした
地下水がジャバジャバと注ぎ込まれ、冷たいです。心臓の音を聴きながら水と一体化していた
静かで、カポーン！みたいな桶の音が響き、和やかな話し声、あとは水の音

肯定された様な心地良さで天井を見上げていた

この施設はSDGsに取り組んでいる

アーチの高い天井には青緑黃のストライプが塗装されていた。偶然なのか、必然なのか
SDGsのカラーの安全な水、健康と福祉、クリーンなエネルギー、住み続けられる街それぞれの色がこの施設に似合っていた

すべての人が取り残されない世界。
高尚かも知れないが、危急でもある目標だ

世界の影響が暮らしに響いている
逆手に取れば世界に響かせることも可能だ
誰もが実践できる

地域のコミュニティとして、銭湯という空間は重要だと思う。
暮らしのなかで人が集う
誰も取りこぼすことなく迎えてくれる
湯と人がいなければ成立しない特殊な空間
その中で触れた時には小さな事かも知れない

知るという事が種火となり、考え、やがて大きく燃えあがるはずだ
少しでも良い未来を目指すことは、現在をも変える

そんな機会を与えて下すった
電気湯に感謝→♪（©ナガノ）

カランの椅子に座り師匠の赤富士をギギギと角膜に焼き付けて帰った

ガラナが好きです

コアップガラナはもっと好きです